@article{oai:edo.repo.nii.ac.jp:00000872, author = {杉山, 敏啓}, journal = {江戸川大学紀要, Bulletin of Edogawa University}, month = {Mar}, note = {P(論文), 銀行セクターが巨大(オーバー)であることが金融機関の経営不振を引き起こし,金融システム脆弱性につながる懸念から,オーバーバンキングという用語が1990 年代中頃から使われるようになった。2000 年前後には貸し手過剰であることが,金融機関の貸出過当競争や不良債権処理の遅れを引き起こすという側面が問題視されたが,2010 年代の先行研究では,低金利や人口減少によって金融機関の低収益性問題が深刻化するという側面へと論点の変化が見られる。 本研究は邦銀のオーバーバンキング度合いを国際比較と時系列比較によって確認し,この問題の再考察を行った。近年の邦銀は,金融機関数,店舗数,貸出残高の観点では巨大とは言えないが,預金残高の観点では巨大であり巨大化が進行したと言える。そこに市場金利低下が重なって預金取引が不採算化し,資金利益が減少して邦銀低収益性問題への懸念が強まったことが,オーバーバンキング問題が再燃した原因であると考えられる。【頁末に正誤表あり】}, pages = {383--404}, title = {邦銀オーバーバンキング問題の再考察 Review of the overbanking problem in Japan}, volume = {29}, year = {2019}, yomi = {スギヤマ, トシヒロ} }