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日本のメディアは権力に隷属し批評する力を失ったと言われて久しいが,エロスはその自由さと不穏さを増して,一段と注目を集めるようになっている。特に日本では,2011年の東日本大震災以降,「絆」という言葉で同調圧力が膨張し,東京五輪に向けて「倫理」が権力に都合良く利用される状況下,エロスは政治や社会に隷属しないことを敢えて表明しているかのように映る。エロスは権力が絶対的な存在として位置付けようとする東京五輪を相対化することに成功する。東京五輪を前に,「五輪至上主義」とも言えるナショナリズムが急速に高まっており,その礎に再び学校教育とマスメディアが位置する。日本選手を「皆で応援しよう」として「絆」や「一丸」を求める政治や教育スタンスは,リテラシーが弱い有権者や学生・生徒には正当性を持って受け入れられ易く,ナショナリズムの拡大を図りたい権力側に好都合な土壌を供与する。プロスポーツは国や民族の壁を越えて競争するところに良さがあるが,五輪ではその競い合いが国や民族間の違いを際立たせてしまう。極端な愛国主義や他者への偏見,差別を生み易い土壌を醸成し強化している。このような同調圧力の高まりは現代の日本社会にも暗い影を落としている。在日韓国・朝鮮人へのヘイトスピーチ(憎悪表現),生活保護受給者へのバッシング,小中学校での様々な形でのいじめ,福島県の被害者が避難先でいじめや差別を受ける事件,有名大学学生による女性集団暴行事件,モンゴル人飲み会における貴ノ岩に対する暴力事件など,集団による同調意識とそれに伴う異質な人や弱い立場の人に対する不寛容な空気が現代の日本社会に広まっている。同調的で排他的な社会において,人々は幸せになれない。「右へ倣え」の風潮は「合成の誤謬」を生じさせる。\n 学校教育で行う他律的なエンタテインメントを「子供向けエンタテインメント」とするならば,「ナイト・エンタテインメント」は自律的に楽しむ「大人向けエンタテインメント」と捉えられる。「子供向けエンタテインメント」が「倫理的」「隷属的」「抑制的」「権力迎合」「受容」「集団規律的」「保守的」であるのに対し,「ナイト・エンタテインメント」は「快楽的」「開放的」「反権力」「自己表現」「反集団的」「革新的」という特徴の違いがある。いつの時代も,「愛」「恋」「性愛」を意味するギリシャ語「エロス」を表現する芸術家たちは,権力と戦うことを自分の矜持と考えて来た。エロスは,大衆文化を規制する政治の圧力から逃れる「個人の自由」を意味した。エロスには,音楽や映画など他のエンタテインメント,新聞やラジオ,テレビなどマスメディアと異なり,前衛的表現として芸術を牽引して社会に影響を及ぼして来た過去の歴史を有する。プロパガンダ(政治宣伝)など権力に都合良く利用される危険性が極めて低いことが,他のエンタテインメントやマスメディアにない特徴を有する。しかも,時に「アート・パワー」として政治や社会に働き掛け,緩やかに変容させる作用も兼有する。分かり易く即物的な価値観が重視される現代においては,エロスは社会に対して閉ざされた場所で提供されるエンタテインメントであるからこそ,反権力的,反集団的な要素が蓄積され,新しい発想に繋げることが出来る。\n","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_source_id_13":{"attribute_name":"雑誌書誌ID","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"AA12560733","subitem_source_identifier_type":"NCID"}]},"item_1_text_9":{"attribute_name":"著者所属(日)","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"江戸川大学"}]},"item_files":{"attribute_name":"ファイル情報","attribute_type":"file","attribute_value_mlt":[{"accessrole":"open_date","date":[{"dateType":"Available","dateValue":"2018-03-31"}],"displaytype":"detail","filename":"DK2018-13.pdf","filesize":[{"value":"3.8 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