@article{oai:edo.repo.nii.ac.jp:02000028, author = {中村, 真}, journal = {江戸川大学紀要}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本稿は,千葉県柏市における自殺対策事業の一環として行われた「柏市自殺対策研究事業(分析調査)報告書」(令和5 年3 月)の一部を転載したものである。この分析調査の目的は,柏市の自殺予防対策を講じるために必要とされる基礎的な資料を新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を含めて提供することである。柏市から分析調査の委託を受けた筆者が,事前に厚生労働省および同市の許可を得たうえで令和2 年(2020 年)~令和3 年(2021 年)のコロナ禍における自殺者の死亡診断書および関連データを指標とする集計・分析を行った。まず,柏市における自殺者の実態と全体的傾向を示した。次に,コロナ禍において自殺者数が比較的多かった30 代男性,40 代男女,50代男性,70 代女性について男女別に各指標のあいだの関連性を詳細に分析し,自殺者を共通の特徴を有するいくつかの群に分類した。総じて,2017 年~2019 年の自殺者を対象とする分析結果(中村,2023,2024)と同様に,2020年~2021 年のコロナ禍においても全世代・男女を通じて自殺者における独身率が高いこと,自殺につながる深刻な問題を抱えていた可能性が高いにもかかわらず,医療・行政・家族・地域からの支援を受けていない自殺者が多いこと,市内の居住地区によって自殺者数に顕著な差異があることが示された。これらをふまえて,自殺防止に向けた対策への手掛かりを導くために,①自殺者の配偶関係,②自殺に影響した疾病の有無と医療・行政支援の有無の関連,③地域コミュニティ,の3 つ観点から分析を行い,柏市の自殺予防対策を構築するうえで重視すべき点および課題を提言した。}, pages = {287--299}, title = {千葉県柏市における自死の実態に関する調査報告(2)―2020 年~2021 年のコロナ禍における自死の実態―}, volume = {34}, year = {2024} }